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〈食と美と健康〉ウィスコンシンメモランダム(その 2):近代栄養学の父・E.V. McCollum

Wisconsin 大学での栄養学の草創期において、 Babcock は研究のみならずビジョンを分かち合う優秀な実験科学者の補充にも取り組んだ。その一人が、McCollum(マッカ ラム)である。

当時の栄養学は主に家畜を対象としていたため(畜産業者の味方)、牛などの大型の動物を使用し、単一穀物を用い、飼料の栄養の適切さを解析していた。しかしながら McCollum は、大型の動物を用いる多量の実験が嫌になった。彼の自暴自棄と愚痴はし ばしば学内でも問題となったが、彼は、ラットのような小動物が、食餌成分の必須性 を調べるのに使われるべきだと推断するようになった。そこで、ラットの使用について教授に相談した時、ラットは「農夫の敵」であり、学内で飼育することはならないと反対された。落胆した McCollum に対し同情的に耳を傾け、実験対象として使用することを勇気づけたのは Babcock であった。

まず初めに McCollum は、実験動物として使用するために、野ネズミ(ラット)の捕獲を始めたが失敗した。そこで、実験を始めるためにシカゴのペットショップから 12 匹の白ネズミ(ラット)を購入した。これらのラットを用いた最初の研究で、彼は、飼育方法や飼料の工夫、また小動物の一般的な取り扱い法や実験への使用について学んだ。現在、我々は当然のようにラットを用いて栄養実験を行っているが、その基礎を確立したのは McCollum である。

McCollumはDavisとの共同研究で、精製飼料のうち、脂肪としてラードを用いた時には動物は成長しなかったが、バター油または卵黄を用いた時には大変良く育った。その研究で、“fat-soluble A”の必要性を示し、脂溶性ビタミン A の発見につながる研究をした。また一方、水溶性の微量栄養素として、”water-soluble B”が、成長や障害予防に必須であることを最初に証明した。また、多くのタンパク質は、動物の成長に対して等しく同じ効力を持つのではないことを示し、タンパク質により栄養価が異 なるという概念とアミノ酸インバランスの概念を確立した。

このような輝かしい研究成果を持って、かれは、Johns Hopkins 大学に栄転した。その時、彼が立ち上げたラット舎についていくつかの余談がある。例えば、ラットは夜中にケージから解き放たれたので、後任の Steenbock らは、ラットを回収するのに大変であったこと。また、ラットの出生記録やデータブックを得ることが困難であったこと。それらが真実であったか否かは別にしても、彼の Wisconsin 大学での優れた研究業績を割り引くことはできない。

静岡県立大学名誉教授
農学博士  横越英彦   著

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