|茶の動向
値上げの波に負けない!お茶業界の生き残り戦略
郵便代の値上がりは、お茶の需要期に入った商戦にも影響が出てきています。DMを送ることをやめ、店頭での告知を中心にしたり、SNSでの情報の拡散を期待したりといった流れになっている様です。郵便代以外の資材費、エネルギー費、人件費等々の値上りも吸収すべく、割引きの商品、時期を極力減らして年間を通して定価販売に近づける方針を打ち出している店も目立ってきています。中身のお茶の品質を保ち、粗利を確保するためには定価販売がまず最初に取る手段で、売り出しでの量の確保は期待できなくなりますが、結果としては良くなるはず、と見ています。又、お客様が付いてきてくれると判断した商品は値上げをして、この後の更なる物価高騰に備えて準備されていました。
抹茶商品は、30g等の缶詰がインバウンド需要が旺盛で、特に宇治抹茶は供給が追い付かず一ヶ月待ちで、しかも数量制限付といった状況です。テンバイヤーが中心と思われますが、ブランドの持つ強さを実感します。故に高額のものから売れていき、最終的にはいくらになっているのでしょうか。
京都・宇治ブランドは千年をかけて創り上げてきたものでありますが、私達茶商もそれぞれのブランドを持っています。今、改めてブランドの価値をどれだけ大事にし、お客様に伝えているかが問われています。
代表取締役 竹澤重人