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茶柱コラム

〈食と美と健康〉お茶はブレインフーズ?:カフェインの効能                      

 今回は、どこかネガティブなイメージが先行するカフェインについて、その効能の面から述べてみます。お茶にはカフェインが含まれているとの理由から敬遠されることもあります。しかし、カフェインを多く含むコーヒーについては、世界での消費も多いですね。カップ1杯あたりのカフェイン含有量をレギュラーコーヒー(60mg/100mL)と比べると、紅茶は1/2、煎茶・ほうじ茶・ウーロン茶は1/3、番茶・玄米茶は1/6とお茶の方がずいぶんと少ないですね。しかし、100g3,000円以上で販売されている高級緑茶の玉露ではコーヒーの倍以上のカフェインが含まれています。

カフェインと脳の働き

 カフェインは立派な医薬品として使用されていますが、その効能としては覚醒作用、鎮痛作用、疲労回復などがあります。その作用機構は、主にアデノシンとの拮抗により説明されます。脳内にはアデノシン受容体があり、そこにアデノシンという物質が結合すると疲労を感じるのですが、カフェインはこの受容体に結合してアデノシンが結合するのを邪魔します。これにより疲労を感じにくくなるという仕組みです。

 仕事中に疲れて集中できなくなった時にお茶を飲むと、頭がスッキリして集中でき、眠気が消えることがあります。このように、緑茶のカフェインは脳の働きを改善します。お茶には、カフェインだけでなく、ポリフェノールや他の抗酸化物質とともに、テアニンが含まれています。ストレスを解消する神経伝達物質GABAを活性化するアミノ酸の一種です。毎日のお茶の習慣は、パーキンソン病やアルツハイマー病のような神経疾患のリスクの軽減にも関係があるともいえます。また、テアニンとカフェインを合わせて摂取することは、別々にこれらの成分を摂取する場合と比べて、効果が表れやすいとの報告もあります。

カフェインの諸効果

 カフェインの自律神経の働きを高める作用により、血流促進作用が働き、体内の老廃物の排出や高い脂肪燃焼効果が期待されるのでダイエットに良いといえます。スッキリとした目覚め、ダイエット、運動能力の向上に役立つだけでなく、たくさんお酒を飲んだ時の二日酔いの解消にもカフェインがアルコール(アセトアルデヒド)を分解する力を発揮します。コロナ禍の巣籠もりもあって運動不足な今の生活には朗報ではないでしょうか。

 カフェインは注意力とパフォーマンスを向上させますが、カフェインに敏感な方は、適度な量を、一日のうちで早い時間帯に摂取するのが良いでしょう。カフェインが多すぎると、脳が過剰に刺激され、睡眠に悪影響を及ぼす可能性がありますので。

〈2021年9月 / 茶柱コラムより :旧竹沢製茶HPに掲載分〉

静岡県立大学名誉教授
農学博士  横越英彦   著

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