竹沢製茶 静岡の製茶問屋、ODM / OEM

News

お知らせ

茶柱コラム

〈食と美と健康〉~お茶の百神~お茶の渋味は体を守る                      

 仕事の合間に「お茶にしよう」と、日常的にお茶は飲まれています。嗜好飲料であるお茶が近年注目されているのは、お茶を飲むのが長寿の秘訣ということではないでしょうか。しかしながら、若者に対しては、お茶離れがあるといわれています。その原因の一つが、お茶の渋味や苦味にあるらしいです。苦み成分としてはカフェインが、また、渋味成分としてはカテキン類があります。

お茶を飲むとき

 のどが渇いたときは、水で良いですが、一服したいときはやっぱりお茶がいいですよね。日本人は、淡い黄緑色に落ち着きを感じるし、穏やかな香りも良いんです。一口飲んだだけで強い甘さを感じるドリンクは多くありますが、淡白な、多少渋味のある味は、通好みといえます。後味もすっきりしていますし。戦後生まれの私にとって、小さい時には、出来るだけ甘いもの、カロリーのある飲料や食物は、生きる上で必須でありました。しかし、今日、日本においては食があふれていて、摂取カロリーオーバーによる弊害がみられています。健康志向の高まりから、食の重要性が問われ、緑茶の効能も注目されています。そのなかで、お茶の渋味が多くの生活習慣病の予防に関与していることが分かってきています。

お茶の渋味は,体を守る

 8年前に、全国のお茶研究のエキスパート約80名の研究を結集した「新版 茶の機能」を出版しました。当時、私も茶学術研究会の会長として参画しました。まず、渋味成分であるカテキンには、抗酸化、抗突然変異、抗がん、血糖上昇抑制、体脂肪の低下、血中コレステロール低下作用、血圧上昇抑制作用、抗菌、抗ウイルス、抗アレルギー、虫歯予防など多くの生理作用のあることが明らかにされました。また、メタボの中高年に対しての朗報として、高濃度茶カテキンを継続して摂取すると、体内の脂質代謝が高まり、エネルギーとして脂肪を消費し、体脂肪を低減させる効果のあることもわかりました。その他、カテキンの生理機能が色々と明らかになり、カテキンは体を守るだけでなく、その抗菌作用を利用した空調機のフィルター、靴下、下着などの商品開発にも利用されてきています。

茶育の必要性

 このように、お茶の渋味は、いくつかの生活習慣病の予防に関わっており、お茶は嗜好飲料であるとともに健康飲料でもあるのです。それ故、どうでしょうか?お茶離れではなく、日常的に飲まれるような茶育の必要性を感じています。

〈2021年4月 / 茶柱コラムより :旧竹沢製茶HPに掲載分〉

この記事をシェアする