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茶の動向

秋冬番茶の歴史的高騰、その背景と来季への影響とは。

この相場はいったいどうなっているんだ? 茶業者が皆戸惑っているのが今年の秋冬番相場。 いつもは三百円代の取引が千六百円以上、ものによってはニ千円の値をつけるものまであり、碾茶に至っては四千円五百円が当り前で、相場に付いてこれないモノはムリして付いてこなくて良いよ、といったカンジです。

夏の酷暑で茶畑が痛めつけられ、生葉収穫量が50~60%予想で摘採日を遅くしても増収の可能性が低いこともあって取り合い状態です。この単価で仕入れていったい何に、どうやって使うんだ、? が頭に浮かびます。

ドリンク原料がこの単価で合うのなら今までの相場は何だったのか、海外からの抹茶オファーがあるとはいえ、秋碾ですよ、モノと単価のバランスがとれるのでしょうか。 高過ぎた一番碾茶の値落としに果たして役に立つのでしょうか。 秋冬番がこの相場ですので来年の相場が増々予想出来なくなりました。

二番茶よりも秋冬番が高い訳ですから普及価格帯のお茶は原料の確保が出来なくなり、欠品廃盤やむなしの状況です。 出物やTB原料も秋冬番で調整がつかなくなった為に再度の単価改正が必要となり、また頭痛の種が増えました。 量販店の棚は空が目立ってきて大手がその穴を埋める、といった流れになっており、気が付いたら一色になっていそうです。ただ相場は必ず振子の様に戻りますから一年後どうなっているのか?

中国産の抹茶もレンガ炉を中心に300ラインを越え、今年は一万トンを目指している様ですのでガチンコ勝負になってきそうな風向きです。

代表取締役 竹澤重人

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