|茶の動向
茶業界に激震!異例の原料高騰で茶業界は今後どうなる?

秋冬番の時期になりましたが落ち着きません。今年の狂乱相場の流れの中、とんでもない予想が立っていて四桁の声も聞かれ、モノによってはそれ以上もありえる等々。
ドリンク原料としての用途が主になるのですが通常の仕上茶、玄米茶原料、焙茶原料など普及品の値頃をカバーしていたのが秋冬番茶です。仮に原料価格が三倍になったとして、小売り価格はどうなるのでしょうか。仕上茶100gで400〜500円、玄米茶で300〜400円、焙茶も400〜500円、これが最低の価格帯になるわけです。TB原料も右に習えで大幅な修正が必要となります。果たしてお客様がついてきてくれるのでしょうか。分かりませんが怖いところです。その値段なら麦茶にするわなんてことにならなければ良いのですが。
この流れが続くと考えると来年は一番茶の仕上茶で最低が四千円、二番茶で二千五百円、それ以下は番茶ということになるやも知れずです。来年は来年の風が吹くですから、どうなるか分かりませんが覚悟だけはしておいた方が良いかもしれません。
やはり付加価値の高い商品を中心にしてお茶そのものの価値が何なのか、それをどう伝えるかがどれだけ大事なのかをヒシヒシと感じます。
代表取締役 竹澤重人