竹沢製茶 静岡の製茶問屋、ODM / OEM

News

お知らせ

茶の動向

前掛けに学ぶ、お茶業界の未来戦略 – 伝統と革新が生む新たな価値

お茶の世界では馴染み深いものの一つに前掛けがあります。

この伝統の仕事着MAEKAKEを未来に伝えていこう、世界へ広めていこうという志をもって活動している有エニシング・西村和弘さんとお会いする機会がありました。

多くの伝統産業が衰退している中、前掛けも過去の遺物になりかけていました。

前掛けの産地愛知県豊橋で最後の一軒になっていた町工場から約百年前のTOYOTA製、SUZUKI製のシャトル織機を譲り受け新しい工場で若手の職人を育て前掛けに新しい価値を吹き込み世に問うています。海外ではニッポン発のクールなスタイルと評価されてアウトドアやキッチンで欧米を中心に使われていて、今では世界20カ国以上で販売されているそうです。

以前は安くぺらぺらで無料で配るものだった前掛けを品質を上げて分厚く長持ちでしかもしなやかなプレミアムな日本の伝統商品に仕上げて新たな需要を自ら創っているのです。国内ではトヨタ、スズキ、 スタジオジブリ、ロフト、全国のミュージアムショップ等々、ロンドンの大英博物館、ニューヨークMOMA美術館とも取引きがあり、常に非競争、オンリーワンを目指して未来を創り続けています。

ヨソ者、若者、バカ者が新しい時代を築くんだとよく言われますが、西村さんは正にこの三者で、ワクワクするものに自分の情熱を懸け、絶滅危惧種であった前掛けをMAEKAKEに進化させて求められるものに変えたのです。私達のいるお茶の世界でも視座を変えれば出来るコトが山ほどあるのではないでしょうか。

代表取締役 竹澤重人

この記事をシェアする